膀胱炎、前立腺肥大症、尿道炎など頻尿の原因は様々です。

そのため頻尿の原因に対する改善策も多く存在します。

頻尿の原因が細菌や前立腺肥大の場合、薬で治療することができます。

また、初期の段階で気づいたり、症状が軽かった場合には、自己治療によって症状が改善します。

しかし、それぞれの原因が悪化してしまったり、症状が重かった場合には手術を行わなければいけません。

一昔前は、手術の際に使用される術具や技術が未発達だったためにスムーズに行えないものがあり、手術を受ける方が今よりも少なかったです。

しかし、近年、技術の進歩や排尿トラブルが手術により完治する可能性が高くなっているため、積極的に手術を考える方が増えてきています。

前立腺を削る「経尿道的前立腺切除術(TUR-P)」について

中年男性の2人に1人に見られる症状である前立腺の肥大は、前立腺内の良性のしこりが大きくなってしまうことで起こります。

前立腺は尿道の周囲を囲むように存在しているため、前立腺肥大により尿道の圧迫、締め付けにより尿の通り道が細くなってしまいます。

すると頻尿や残尿感などの症状が現れ、症状が進むと尿が出ない閉尿になる恐れがあります。

また、膀胱に負荷がかかるため過活動膀胱を併発する可能性が非常に高い病気になります。

前立腺肥大症による排尿トラブルは半数ととても多いのが現状です。

頻尿の症状を改善するための、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)という手術があります。

この手術では内視鏡と電気メスが一緒になった器具をを尿道から挿入し、前立腺内にある良性のしこりを削りとります。

削る作業は1時間ほどで終わりますが、術後1週間の安静が必要になります。

この手術では、尿道から内視鏡やカテーテルを挿入し、尿道に負荷をかける場面があります。

その際に、尿道が炎症、尿道が狭くなってしまう尿道狭窄を引き起こすことがあります。

この症状は手術時間や年齢は関係なく起こります。

尿道狭窄になってしまった場合、尿道を開く装置で尿道を広げる治療を行います。

また、前立腺は精液の一部を作っている臓器で、術後射精をすると膀胱に逆行してしまう逆行生射精が見られます。

場合によっては感染症予防のため精管切断術を同時に行うこともあります。

この手術を行うと不妊ぶってしまうため、事前にきちんとした確認が必要になります。

その他、体に負荷がかかる手術になるため発熱することもあるため、お仕事されている方はきちんとした入院期間、安静時間を設けるようにしましょう。

経尿道的前立腺切断術(TUR-P)の危険性とは

経尿道的前立腺切断術の術中、術後に最も注意しておかなければならない危険性が2つあります。

一つ目は、前立腺からの出血の危険性、二つ目は、水がお腹に流れ出てしまう危険性になります。

それぞれの危険性について見ていきましょう。

前立腺からの出血の危険性とは

経尿道的前立腺切断術には必ず出血が伴います。

出血量は人によって様々ですが、腫瘍の位置や大きさによっては、出血が多く、手術中に貧血状態になってしまうこおとがあります。

その可能性が高いと判断された場合には、術中に自分の血を輸血できるように、事前に自己血輸血が行われます。

手術中に止血は行うものの、手術後にカテーテルから出血する恐れがあり、術後20日以内は経過観察が必要になります。場合によっては再手術により止血を行います。

水が腹部に流れ出てしまう危険性とは

前立腺の内部を削っている際に、メスが深く入ってしまい、穴が開いてしまうことが稀起こります。

すると患部に水を当てながら削っているため、その水が腹部に流れてしまう危険があります。

小さい穴であればその場で経過を見ますが、大きく開いてしまった場合にはすぐに治療を中止し、開腹手術を行い水を流し出します。

また、その穴が膀胱に開いてしまった場合、術中に電気メスの刺激で足が動くことがありますが、こちらも穴が大きくない限り再生力が高いく自然治癒力になるため経過を見る形になります。

術後、削り過ぎにより尿漏れを起こすこともあります。

いずれの危険性も数%の割合で起こるものになり、術後早く手術を受ければよかった、尿の出が良くなったという声がほとんどです。

膀胱を広げる手術「膀胱拡大術」とは

小腸や回腸を使用し、膀胱そのものを大きくする非常に大掛かりな手術になります。

過活動膀胱などになると、膀胱は尿をあまり溜めておけない状況が続きます。

すると膀胱は小さくなり、元の内容量よりも少ない量しか尿をためておけなくなってしまいます。

膀胱訓練により改善する見込みはありますが、あまりにも症状が悪化している場合には、膀胱の内容量が極端に小さくなっている可能性がでてきます。

その他、癌が見つかり、膀胱を小さくせざるおえない場合にこのような手術を行うことがあります。

この手術は体力も時間も費用もかかる手術になるため、薬や他の手術、電気や磁気刺激法で効果が見られなかた場合の最終的な治療法になります。

電気と磁気刺激による治療法とは

この治療法は、薬もメスも一切使用しない方法になります。

そのため薬の副作用などを受けることなく、体に負荷がかからない治療法として高齢者の方におすすめになります。

しかし、海外では広く認識されている治療法にも関わらず、受診直後の一時的ん治療で完治する確率が低いため、日本では認可されているものはほとんどありません。

そのため、この治療が受けられる医療施設は限られています。

電気・磁気刺激法についてや、受診できる病院は下記のとおりになります。

磁気刺激装置は大型なため、治療する際には週に1回〜2週間に1回程度の通院が必要になります。

電気・磁気刺激装置は膀胱や尿道の神経に電気や磁気をあたえ、神経の働きを活発にすることで排尿トラブルを改善させます。

そのため、治療に効果がある方は、脳や脊髄以外の神経トラブルが原因の頻尿の症状がある方になります特に切迫性尿失禁の方には効果が出やすいとされています。

電気や磁気を使用するため、ペースメーカーや人口骨頭を入れている方は治療を受けることができません。

頻尿の対策「薬ではなく手術で排尿トラブルを改善する」まとめ

頻尿の症状を改善、治療する方法は複数存在し、頻尿の原因によって異なります。

初期症状や症状が軽度であれば、薬、漢方、サプリを服用しての治療、膀胱訓練など自己治療で改善することが可能です。

しかし、症状が悪化してしまった場合、手術による治療がひつようになります。

今回紹介した手術は、膀胱の内容量を増やすことで頻尿改善につながる膀胱拡大術、前立腺肥大症により尿道が圧迫されていることが原因での頻尿改善につながる経尿道的前立腺切除術(TURIP)でした。

また、手術以外にも電気や磁気刺激によって神経を活発にさせ排尿コントロールを一時的に正常にする方法もあります。

悪化してしまたら、医師と相談のもと無理のない治療を進めていきましょう。