頻尿の原因は様々ありますが、頻尿の薬も様々です。

今回は頻尿の薬「抗コリン薬」「抗生物質」などについてお話していきたいと思います。

頻尿の薬「抗コリン薬」

抗コリン薬はもともとは、切迫性尿失禁の方のために作られた薬で、テープ剤のものから、飲み薬など複数種類あります。

現在は、切迫性尿失禁の他に頻尿の治療にも使われています。

アセチルコリンという物質が膀胱に伝わると、膀胱は収縮し、尿意を促します。

このアセチルコリンの働きを妨げることができるのが、抗コリン薬になります。

抗コリン薬を服用すると膀胱の異常な収縮を抑え、尿意を我慢することができます。

抗コリン薬の副作用とは

ほとんどの抗コリン薬は、服用後1週間程度で効果を発揮し、長いものでも1ヶ月ほどで効果が見られます。

先ほども記載しましたが、抗コリン薬には複数種類あります。

中には副作用があるものがほとんどで、度合いは様々ですが、口の中の渇き、便秘などといった症状がでることがあります。

主な抗コリン薬の種類

オキシブチニン(ポラキス)

肌に貼る薬、テープ剤による治療薬であるオキシブチニンは下腹部、腰あたりに貼って使用します。

オキシブチニン自体は過活動膀胱の治療薬として開発された日本初の医薬品で、テープ剤として再開発されました。

膀胱の収縮を抑え、膀胱へ尿がたまる量を増やし、尿の回数を減らします。

プロピベリン(バップフォー)

膀胱の収縮を抑え、膀胱へ尿がたまる量を増やし、尿の回数を減らします。

過活動膀胱の他、や尿意切迫感、尿失禁の治療にも処方されます。

ソリフェナシン(ベシケア)

副作用が少なく、膀胱平滑筋に対する選択性が高い抗コリン薬の一つになります。

そのため、膀胱の異様な収縮を解消し、膀胱に尿を溜めておくことができる正常な状態に戻します。

トルテロジン(デトルシトール)

膀胱に対しての選択性が高い抗コリン薬です。

膀胱の異様な収縮を解消し、膀胱に尿を溜めておくことができる正常な状態に戻します。

イミダフェナシン(ステーブラ、ウリトス)

膀胱の異様な収縮を解消し、膀胱に尿を溜めておくことができる正常な状態に戻します。

膀胱の異常な活動やその影響で頻尿に悩んでいる方にオススメの薬になります。

前立腺肥大がある場合の注意点は

男性の場合、過活動膀胱と前立腺肥大症を一緒に発症する可能性がとても高いです。

これは、抗コリン薬の効果で、膀胱に尿が溜まり、尿量が増え、トイレの回数が多くなってしまうのに対し、尿道は狭くなっているため、尿が出せない状態が原因となります。

そのため、治療には過活動膀胱に効果のある抗コリン薬だけでなく、前立腺肥大症に効果のあるαブロッカーという薬の服用が必要です。

αブロッカーは、前立腺肥大で狭くなっている尿道の筋肉を緩める、尿を通りやすくする効果があります。

また、抗コリン薬を服用している方は、残尿量が増えてしまうこともあるため、尿量を検査しながら、薬の量の調整が必要です。

主なαブロッカーはこちらになります。

プラゾシン(ミニプレス)

プラゾシンは前立腺のα1A,D受容体も遮断し排尿障害を改善する効果があります。

また、血液を拡張させ、血圧を低下を促します。

これは、プラゾシンが血管のアドレナリンα1B受容体を選択的に遮断するためです。

シナプス前膜のα2受容体への遮断作用は極めて低いく、ノルアドレナリンの遊離には関与しないため頻脈は起こしにくいとされています。

ウラピジル(エブランチル)

α1A,D受容体も遮断することにより、交感神経の緊張を緩め、排尿困難を軽減させます。

また、高血圧治療薬でもあります。

ナフトピジル(フリバス)

ナフトピジルはα1受容体を遮断し、前立腺や尿道の緊張を緩和します。

そのため、前立腺肥大症に伴う蓄尿障害の治療に効果があります。

タムスロシン(ハルナールD)

ハナール(一般名:タムスロシン)は、α1受容体を遮断し、前立腺や尿道の緊張を緩和します。

そのため、前立腺肥大症に伴う蓄尿障害の治療に効果があります。

シロドシン(ユリーフ)

シロドシンは、前立腺に多く存在している、α1受容体を遮断します。

前立腺肥大症に伴う蓄尿障害の治療に効果があります。

頻尿の薬「抗生物質(抗菌薬)」とは

頻尿の原因が細菌感染の場合は、原因となっている菌をなくす必要があります。

細菌感染を起こすと、感染した組織から脳に向けて強い刺激が出され、少量の尿が膀胱にたまっただけで尿意を感じるようになります。

病院では、尿検査により、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎のそれぞれの原因菌を特定し、その菌にあった抗生物質(抗菌薬)を処方します。

ほとんどの炎症は抗生物質の服用治療により、数日間で症状は改善します。

抗生物質(抗菌薬)の注意点は

抗生物質は、必要な量を決められた間隔で服用しないと、効果がありません。

体内で抗生物質の濃度を保ち、菌への攻撃をし続けることで効果が発揮されるので、量を増やしたり、間隔を間違えたりしないようにしましょう。

また、抗生物質を服用しても症状が軽減しない場合、膀胱結石や膀胱結核、がんなど他の病気が原因で頻尿の症状がでている可能性があるため、再度病院を受診してください。

頻尿の薬「膀胱平滑筋弛緩薬」は

膀胱平滑筋弛緩薬(ぼうこうへいかつきんしかんやく)とは、膀胱の筋肉である膀胱平滑筋(=排尿筋)に直接働きかけ、筋肉を緩める効果があります。

膀胱平滑筋弛緩薬の代表的な薬はフラボキサート(ブラダロン)といいます。

この薬を服用することにより、膀胱にたくさんの尿が入るようになり、トイレの回数が減ります。

抗コリン薬と比べ、効き目が穏やかになるますが、その分副作用も少ないです。

頻尿の薬まとめは

頻尿の薬は主に、抗コリン薬、抗生物質(抗菌薬)、膀胱平滑筋弛緩薬の3つになります。

頻尿の原因は様々で、その原因にあった頻尿の薬を使い、治療を進めていきます。

抗コリン薬は、膀胱の異常な収縮を抑えることにより、膀胱に尿を溜める効果があります。

過活動膀胱の際に処方されます。

抗コリン薬と効果は同じですが、効き目が緩やかで副作用も少ないのが、膀胱平滑筋弛緩薬になります。

膀胱炎や尿道炎などの細菌感染による炎症の場合、その菌にあった抗生物質を使用し、短期的に治療します。

いずれも、最後まで服用、使用することにより、頻尿の症状が改善されます。

異常が出ない限り、しっかりと再発防止のため、しっかりと治療しましょう。